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「県内でもだいぶお馴染みとなったこうした風力発電。とても大きな装置ですが、技術開発は進んでいて、今やもっと小型の家庭用の風力発電装置があるというのです」

「ご自宅で、なにか自家発電とかされてます?あーしてないです、はい。」「ソーラーはやっていると思います」「家庭用の風力発電装置ってあるのご存じです?あー分からないです。」「はーいや、知らないです。」「家庭用ですか?まあ、どのぐらいの電力なのかっていうのにもよりますけどね」

小型風力発電機を販売しているのは、宜野湾市のグリーンエネルギー沖縄。

「あちらが小型風車になりますね。あーあれですか、結構回ってますね。そうですね。」

これが、小型風力発電機。建物の屋上で、勢いよく回っています。現在、この店で取り扱っている風車は2種類。こちらは、プロペラの直径わずか1メートル17センチのアウル。風速12メートルの定格出力は太陽光パネルとの組み合わせで460ワット。一度、バッテリーに充電することで、安定的な供給が可能になりました。ほとんど風が吹いていなくても、パワーアシスト機能で、一定時間ごとにモーターで回り、自ら風を受けやすくする機能も備わっています。

こうした技術を結集したのが、最新型の純国産風車エアドルフィン。直径は1メートル80センチと少し大きくなりますが、風車単体で出力は1キロワット。平均風速が6メートルの場所であれば一般家庭の電力の3分の1をまかなえるまでになっているのです。4年前からスタートしたこの会社、屋上の風車の電力は自動販売機や、夜間の照明に使っています。

「周りを見渡していただいて、自分が立っている位置より高いものがなければ、風向は非常によくなりますね」

風力発電の一番のポイントは、障害物の有無などやはり、風を受けるための十分な条件。高い建物や、高台が有利となりますが、それらの条件をクリアすれば、設置面積も、太陽光発電パネルに比べて、驚くほど省スペースで済みます。プロペラには、鳥の羽の原理を応用した凹凸が施されていて騒音も低減。さらにー

「風力発電がその本領を発揮するのは夜中です。こうしたソーラーパネルは日が暮れますと発電をストップしてしまいますが、風車は勢いよく回っています。」

まさに、24時間発電し続けるすることだって可能なんです。もちろん台風などの暴風時には、自動的に回転が制御されるようになっています。価格も、小型風車アウルと太陽光パネルのセットで、およそ50万円からと、従来に比べてかなり低価格になりました。

「何ですかって言われることが一番多いですね。」

実際に、小型風車が設置されているところがあります。こちらは、那覇港の岸壁の改修工事現場。今年5月に購入し、作業員の詰め所となっているプレハブ事務所に設置しました。

「どちらかというと、建設業ってあまりイメージ良くないですからね、イメージアップ的なものも含めて」「太陽光っていうのは、パネルだけですよね。やっぱりモニュメントじゃないけど、外から見てて、あ、あそこで風力のことやってるっていうのは見やすいですよね、分かりやすいですよね。」

海岸ということで、風を受ける条件も十分です。

「5メーターから良く吹くときは10メーターぐらい吹きますよね。だから、これくらいは軽く回りますよ。」

発電した電気は、蛍光灯などに使われています。事務所には、一般の電力と、風車からの電力が送られていて風力だけでまかないきれない時には、自動的に一般電力に切り替わるようになっています。

「小さな発電量で長いこと使うようなところでは、使えると思います。」「悪くないと思います。」

県内での導入例は、まだ、それほど多くありませんが、こうした、企業や、教育機関の購入が徐々に増えているということです。

うるま市の宮城島。ここでは、新型風車、エアドルフィンを開発した企業が耐久性などの実験を行っています。かなり高まったとはいえ、技術開発は今も進んでいます。

「まあ、回っているものを見るっているのは、子供心といいますかね。そういうものも、うれしくなっていますね。」「電気を作るのは、こんなに難しいということから、だんだん子供たちにもエコロジー、節制していかなきゃなという気持が芽生えたら、よりよくなるんじゃないですかね」

小さな風車と、風の力で、くらしてみてはいかがですか?

確かに、だいぶ身近になりましたね。今はさらに、原油高で化石燃料の危機も叫ばれていますし、なんといっても、風車で生活するって、なんか素敵ですね。