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5回に1回は市街地の上空を飛んでいました。嘉手納基地周辺の3つの自治体が8日に基地を離着陸する航空機の飛行経路を目視で調査した結果、アメリカ軍の説明とは食い違う実態が明らかになりました。

嘉手納町、北谷町、沖縄市でつくる三連協が行った米軍機の飛行経路調査では、嘉手納町の道の駅、沖縄市のコリンザ、北谷町ニライセンターの3か所で、同時に飛行経路や騒音などのデータを収集し、無線で情報を交換して機種も特定しました。

その結果、午前6時から午後10時までの調査時間内に離着陸だけで151回、上空での旋回やタッチアンドゴーをあわせると260回あり、そのうち住宅や公共施設の上空を飛行した回数はおよそ5分の1の49回に上りました。

これは「市街地の上空飛行は可能な限り避けている」というアメリカ軍の説明と食い違っています。

9日、調査結果発表の会見で、嘉手納町基地渉外課の渡嘉敷通晃課長は「市街地上空を旋回するときは(エンジンの)出力を上げて旋回する。通常の離着陸以上に騒音が発生する」と説明し、住民への被害を訴えました。

三連協は今後、長期間の調査を実施し、得られたデータを元にあらためてアメリカ軍や日本政府に住宅地上空の飛行中止などを求めます。