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命の尊さを見つめ詩人として多くの作品を生み出した相田みつをさんの作品展が先週土曜日から県立博物館・美術館で始まっています。岸本記者のリポートです。

栃木県足利市に生まれた相田みつを。17才から書道を始めたみつをは、20歳前後で全国コンクールで優勝するほどの実力を持ち、若手の書家として期待されていましたが、通信兵として出兵した戦争から帰還した後は自らの気持ちを詩で表すようになります。

『根さえしっかりしていれば 枝葉はどんなに揺れたっていいじゃないか 風にまかせておけばいい』

『しあわせはいつもじぶんのこころがきめる』

見学者「こころが温かくなる。涙が出ます。涙が」「シンプルなんですけど、忘れてることとか、普段あたり前のことを改めて思い出させてもらっています」

みつをさんの長男で、相田みつを美術館の館長を務める一人さん。子供の頃は詩を書くことを何より優先するみつをさんとよく衝突したといいます。

相田一人さん「父親が書いてるものは独特な世界ですよね。そういうものを書いている本人といいますか、家族としての父親と創作活動をする父親とは別の顔がある訳です。生意気にお父さんが言ってることと実際にやってることが違うじゃないかと、そんな生意気なことを良く言って父に突っかかっていったことがあります」

生涯を詩に捧げたみつを。そのみつおが詩を読んだ貴重な肉声がテープに残されています。

相田みつを全貌展は来月13日まで開かれています。