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高校教科書検定で審議会が出した検定意見の根拠のひとつになった大江岩波裁判の控訴審の第二回口頭弁論が9日、大阪高裁で開かれ結審しました。判決は10月31日に言い渡されます。

この裁判では沖縄戦当時、座間味島に駐留していた日本軍の元隊長などが大江健三郎さんの著書で集団自決を命令したと書かれ、名誉を傷つけられたとして本の出版差し止めなどを求めています。

一審の大阪地裁は今年3月に訴えを棄却し、元隊長側が控訴していました。

9日の法廷で原告側は「元隊長は住民たちが自決しないよう説得していた」という座間味島の男性の証言を強調し、集団自決への元隊長の関与を否定しました。これに対し大江岩波側は「男性の主張には一貫性がない」として反論しました。

裁判は結審し、判決は10月31日午後2時に言い渡されます。