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夏の甲子園は、きのう福岡の飯塚を破り初戦を突破した県代表浦添商業ナイン。勝利から一夜あけたきょうの様子を甲子園リポート、棚原記者に伝えてもらいます。

棚原記者「大阪地方は連日うだるような猛暑。立っているだけで汗が吹き出るような厳しい暑さが続いています。さて、昨日11年ぶりに甲子園で勝利を挙げた浦商ナインですが、きょうは喜びの余韻に浸りながらも、続く2回戦に向け、照準を合わせています」

大阪堺市内にある高校のグラウンドで午後1時から行われた練習では、昨日、投打に大活躍したエース伊波翔悟選手や先制タイムリーを放ったキャッチャーの山城一樹選手など、浦商ナインは笑顔をのぞかせ、リラックスムードで汗を流しました。

ところで、きのうの飯塚戦の勝利の背景にはこのバッテリーの巧みな配球がありました。

伊波投手、山城捕手のバッテリーは、立ち上がり飯塚打線に対し、外を中心とした配球でピッチングを組み立てました。しかし、5回以降、相手が外に的を絞り始めると読んだ二人は、配球を切り変え、今度は徹底した内角攻めで、相手打線を翻弄したのです。

この冷静なバッテリーの配球もあって、昨日の伊波投手は打たせて取るピッチングに専念。守備陣もこれに応え、公式戦で初めて奪三振0というピッチングながらも完封勝利を挙げ、白星を飾りました。

きょうの浦商はフリーバッティングを中心にした軽めの練習。

それでも、次の対戦相手の千葉経済大学付属の右ピッチャーをイメージして、バッティングマシーンや右の上地時正投手がバッティングピッチャーをつとめるなど、対策に油断はありません。

中でも神谷監督は、各打者のバッティングフォームを確認するように鋭い視線を送り、細かいところにまで神経を研ぎ澄ませている様子でした。

一方、エース伊波選手は、きょうは投げ込みはなし。肩を休ませていましたが、チームの投打の柱だけに、バッティング練習には加わっていました。

浦添商業、続いての対戦は大会9日目と時間がかなり空くだけに、厳しい暑さの中、体調管理も勝ち抜く要素になりそうです。