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アメリカ海軍の原子力潜水艦から微量の放射性物質が漏れていた問題を受けてこの潜水艦が寄港していたうるま市の知念市長は8月4日、市民の健康被害について強い不安を示しました。アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ヒューストンは7月、ハワイで行った定期検査で放射性物質を含む水が潜水艦から漏れ出していたことが発覚しました。

ヒューストンは3月にうるま市のホワイトビーチや長崎の佐世保基地にも入港していましたが、アメリカ海軍はおとといの8月2日まで放射漏れの事実を日本政府に伝えていませんでした。

うるま市の知念恒男市長は、「特に人体に対する影響、これに『微量でいささかの心配もない』という言い方をされても、やはり国民は、市民は敏感」と述べ、市民の健康被害に不安を示しました。

一方、ホワイトビーチからおよそ3キロしか離れていない南原漁港では漁師たちが今後の漁に影響するのではと不安を訴えました。南原漁業協同組合の外間尹孝組合長は、「大変重要な話だが防衛局からも連絡ない。(魚を)お客さん自体が遠慮することが懸念される」と話していました。

うるま市議会では7月に原子力潜水艦のホワイトビーチへの寄港に対して抗議決議を可決したばかりで、今回の放射漏れ事故に対し市民の反発がさらに強まりそうです。