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止まらない燃料価格の高騰に、漁師たちは15日に、一斉休漁で窮状を訴えました。漁師たちの危機を鮮魚店ではどう受け止めているのでしょうか。那覇市牧志公設市場の鮮魚店には、17日も多くの魚が並んでいます。

ただ、店の人たちは燃料価格の高騰で漁師たちが今後更に漁を控えることに不安を感じています。鮮魚店の人は、「(この窮状に漁師たちは)市場に高値で出すことはできないから赤字になる。だから漁もストップするのだし、ストップすれば魚が少なくなる。そうなれば、こっちでも値段が高くなったら(客は)買えない」と、話していました。

魚が減ると市場での売値を上げることも考えなければならなくなる。しかしそうすると客が離れていく。そんな不安や葛藤があちらこちらで聞かれました。

仕入れ値が極端に上がる気配はまだないということですが、「今の苦しい状態に出口が見えない」と、皆、不安を募らせます。牧志公設市場組合の粟国智光副組合長は、「鮮魚業者というのは年々減ってきている。そういう減少傾向も今あるのに、ガソリン高騰で、こういうこと(漁業の操業控え)が発生した場合は、それ(鮮魚店の減少)にいっそう拍車がかかってしまうのではないか」と話していました。

鮮魚店にとっても深刻な燃料問題。一刻も早い解決策を、という声が市場でも広がっています。