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燃料価格の高騰に抗議するため、県内の漁師はあす一斉にストを行います。漁師が置かれた状況がどれほど厳しいものなのか、岸本記者が取材しました。

夜明け前の糸満・南浜漁港。漁業を生業にして50年。宮城正博さんの船、正徳丸が静かに出港しました。

岸本記者「沖縄本島の南25キロの地点にあるパヤオに到着しました。現在、午前6時です。これから漁が始まります」

狙うは大型のキハダマグロ。大好物のムロアジに針を付け、海底75メートルまで沈めます。しかし・・・。

宮城さん「ことしはイカも釣れないしパヤオも駄目。異常気象で水温も上がって魚も少なくなってる。毎年、魚は減少している」

別のパヤオに移動し、再び餌を仕掛けますが、この日の収穫はこの小魚だけ。

宮城さん「100円ぐらいだな(Q:ここまで船を走らせて帰るのに燃料は幾ら必要なのか?)だいたい100リットルだね。1リットル126円だから燃料代は1万2600円だ」

餌代や氷代もあわせるときょうだけで1万5000円の赤字です。燃料価格の高騰と魚の減少のダブルパンチに苦しむ県内の漁師達。

宮城さん「魚が釣れたら毎日漁に出るんですがね。燃料価格が130円、140円になったら、もう引退するしかないですね」

あすのストには宮城さんを含め、県内6000人の漁師が参加します。