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教科書検定意見の根拠のひとつとなった大江・岩波裁判の控訴審の第一回口頭弁論が25日に大阪高裁で開かれました。

この裁判は沖縄戦当時、座間味島に駐留していた日本軍の元隊長などが大江健三郎さんの著書で集団自決を命令したと書かれ、名誉を傷つけられたとし、本の出版差し止めなどを求めているものです。

一審の大阪地裁は2008年3月に訴えを棄却、元隊長側が控訴していました。

25日の法廷で、元隊長側は集団自決に関する文科省のとらえ方を例に上げ、「軍命令の根拠は確認されておらず、教科書においても軍の命令や強制の記述を認めていない」と主張しました。

これに対して大江岩波側は「軍が手榴弾を配布した事は集団自決の要因」と反論しました。