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高校野球選手権沖縄大会は先週、組合せ抽選会が行われ、1回戦の対戦相手が決定しました。今週土曜日14日が開会式です。「めざせ甲子園」11校目は今大会の第1シード・浦添商業です。

去年夏の沖縄大会、決勝戦浦添商業は決勝再試合の激戦を展開。エース伊波選手も気迫のピッチングで投げ抜きましたが、頂点を目前にして、悔しい涙を呑みました。

神谷嘉宗監督「去年があったから今年の成長がある」

山城一樹捕手「やはり去年の悔しさがあって、(思い出すと)今でも鳥肌が立つくらい去年の悔しさがあるから今年も頑張れる」

去年の夏の悔しさ・・・。しかし、それは今年の「夏」の原点にもなっていました。

厳しい冬のトレーングでは、毎日2000本の素振り。さらに、走りこみによる徹底的な足腰の強化とスタミナのアップ。全て、今年の夏の頂点に立つために流した汗でした。

そんな時、センバツ甲子園で沖縄尚学が優勝。ライバルの活躍をテレビで目の当たりにした浦商ナイン。鍛え抜いた体に、戦う闘志が溢れ出すのを感じました。

伊波翔悟投手「(沖尚の春の日本一は)すごいというのもあったんですけど、正直な気持ち悔しいというのが一番でした」

その悔しさは今年4月、凱旋した沖尚との対戦で爆発します。8対1の大差で勝ち、夏の沖縄大会の第1シードの座を掴み取ります。

心身ともに充実して迎える今年の、気になる戦力は!

伊波翔悟投手「1番をつけるからには堂々と、他のメンバーの分まで。マウンドに立つからには最後まであきらめずに投げたいです」

注目はやはり今大会の最速右腕、伊波翔悟投手。MAX150キロの速さに加え、低めのコースにボールを丁寧に集める制球力にも磨きをかけた不動のエースは3年最後の夏、大輪の花を咲かせようとしています。

伊波投手だけではありません。中継ぎが予想される島根博士投手は、去年秋からすり足投法に変え、コントロールが良くなりました。

島根博士投手「自分たちピッチャー陣が伊波をどれだけ助けられるかが優勝の鍵を握っていると思っているので、一戦一戦頑張っていくつもりです」

そして、成長著しいのが上地時正投手。球速もMAX141キロと、去年よりもアップ。自慢の制球力に加え、緩急を活かしたピッチングが持ち味。

上地時正投手「マウンドに上がる時は常に絶対打たさないという気持ちで、負けたくないという気持ちを深く思いながら投げています」

一方、打撃陣では1番バッターでキャッチャーの山城一樹選手が打撃の好調さを維持していて、ゲームメイクの鍵はこの男が握ります。

戦力分析点の打撃力。その強力クリーンナップ3番はエース伊波翔悟選手。4番はレフトの宮平卓選手、5番は去年のレギュラーでもある仲間常治選手と、相手の投手にとっては気の抜けないバッターが顔を揃えています。

神谷嘉宗監督「(大会が)待ち遠しいですね」

伊波翔悟投手「すごい楽しみです」

「待ち遠しい夏」部室の入り口にあるマネージャーの手作りのカウントダウンカレンダーには、今年もこの夏への思いが書き込まれていました。

「俺たちにはもう甲子園は夢じゃない」

仲間常治三塁手「(3年)最後の夏なので出来ることはやって、沖縄の頂点にたちたいです」

伊波翔悟投手「闘志を前面に出し、気持ちだけでは絶対に負けない気持ちで投げたいです」

仲村早人主将「それぞれやるべき事は違っても、一つの目標、甲子園に向かって頑張ることがチームの一番の力になると思うので、沖縄で一番、人生で一番熱い夏にしたいです」

『甲子園行くぞ〜!』

明日は、挫折から復活した大会注目のエースが登場、西原高校です。