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県産品を紹介するうちな〜む〜んです。きょう紹介するのは、沖縄の珍味「スクガラス」です。スクは、年にこの時期だけしか獲ることが出来ないため漁師たちにとって待ちかねたシーズンです。海人のボーナスとも言われる「スク」今年は、どうだったのでしょうか?

スク君「僕の名前は『スク』。すくすくと育つとアイゴという大きな魚になるんだ。でも小さい時はこう呼ばれているんだ。僕たち、礼儀正しいというか、いつでもピシッと並んでいるから観光客の人たちからも珍しがられるんだよ」

浦崎さん「そうしたら見た目もきれいだし。手間暇かかるけどね」

2年ほど前までは、この市場内でも瓶詰めする光景がよく見られていましたが、年配の人たちがやめていってしまったため、今ではここ浦崎商店だけなんです。

浦崎さんが瓶詰めしているものは、去年とれたスクです。1年近く塩漬けしてようやくスクガラスが完成するのです。

浦崎さん「これがないとね〜。これがメインなんですよ。入らないと困るね〜って思っている。今年も寄ってほしい」

浦崎さんが待ちわびているスク。こちらの人たちも同じ気持ちでした。

登川さん「皆さん朝早くから起きて、夜も眠れないぐらい」

夜が明けない暗いうちから船を出しソワソワして落ち着かない様子です。

スク君「沖で生まれた僕たちは、旧暦の6月と7月の1日前後を狙って、海草を食べに浅瀬を目指すんだ!こうやってみんなで向かうのさ!あれっ!海人たちだー!逃げろー」

大群のスクを見つけると海人たちの表情は、一変!

「マギー!マギー!」

漁師たちはチームワークを生かし、スクの群れを脅しながら網の中へ追い込んでいきます。1人でも息が合わなければ逃げてしまうため、緊張の一瞬です。

この日は、60キロのスクが水揚げされました。漁師たちは、獲れたてのスクを目の前に満足した様子でした。

「おいしいさ〜!一番おいしい!」

海人の人たちは、獲れたてのスクを酢味噌であえて召し上がっていましたが、天ぷらでもおいしいですよね。今年のスクは、1キロ2000円〜3000円とだいぶ値が張っているということです。

今年は、閏月(ゆんじち)で7月が2回あることから、来月の旧暦7月1日も期待を寄せていると話していました。