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アメリカ軍が迎撃ミサイル『パトリオット』を嘉手納基地に配備する計画に対し嘉手納町議会はきょう抗議決議を全会一致で可決しました。

パトリオットは他国から発射された弾道ミサイルを着弾前に撃ち落とす迎撃ミサイルで、アメリカ軍は嘉手納基地に24基配備する計画です。

この計画に嘉手納町議会はきょうの臨時議会で、「パトリオットの配備は基地被害に苦しむ町民に一層の基地負担を負いかぶせ、基地機能をますます強化するもので絶対容認できない」と指摘し、パトリオットの配備計画の撤回を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

議会では週明けにも日米両政府に対し抗議する予定です。


この問題はきょう開かれた県議会の代表質問でも取り上げられました。

この中で県の花城知事公室長は「パトリオットミサイルの配備については、政府から十分な説明がない」とした上で「東アジアにおける緊張状態というものが助長されるという意味では危惧はしている」と述べました。

そして具体的な配備場所などを含めて政府に対して説明を求め、地域住民の生活に及ぼす影響を判断して対応する考えを示しました。


一方、外務省沖縄事務所の重家大使は地元への説明の時期について次のように述べました。

外務省沖縄事務所・重家俊範大使「検討が終われば地元に説明し理解を得るということになると思いますが、それは一般論でありまして」

重家大使は「パトリオットの配備場所は決まっていない」と繰り返しました。